HPL資料館

〜小説・か行〜

タイトル
 
作者
出版元 初版発刊年
 分類
解説・備考
・・・か行・・・
『ガープス妖魔夜行リプレイ
 戦慄のチェスゲーム』

 
著:友野詳
グループSNE
角川書店
 角川スニーカーG文庫
1997.7.
 TRPGリプレイ
・『ガグ』が登場、またHPLの「もっとも強い恐怖とは
 未知のものに対する恐怖」の言葉へ言及あり
『怪奇映画ぎゃらりぃ』
 
菊池秀行
小学館文庫   ・映画評論本
・ラヴクラフト・オン・スクリーンの別項あり
『怪奇幻想の文学3 戦慄の創造』 新人物往来社 1970 ・HPL『暗黒の秘儀(祝祭)』『C・D・ウィード事件』
 を収録
・平井呈一・紀田順一郎・荒俣宏による翻訳
『怪奇幻想ミステリ150選
 ロジカル・ナイトメア』
 編:千街昌之
原書房 選集 ・怪奇・ミステリ文学の選集
・HPL関連記事がわずかにあり
『怪奇小説傑作選 1』
 
編:江戸川乱歩
 訳:平井呈一
東京創元社 1957
 翻訳小説
・乱歩曰く
「私はラヴクラフトの怪談への狂熱に心惹かれる…
 これ(アウトサイダー)も私の最も好きなものの
 ひとつである」
・平井呈一翁の名訳『アウトサイダー』はこれ
『怪奇小説傑作集 3』
 
原作:HPL 他
東京創元社
 創元推理文庫
1969
 翻訳小説集
・近代アメリカの文学傑作集
・69年というHPL黎明期に刊行されている
・HPL「ダンウィッチの怪」収録
『怪奇と幻想』
1:吸血鬼と魔女
2:超自然と怪物
角川文庫 1:1975.10
2:1975.11
 文庫小説
・下記『幻想と怪奇〜英米怪談集〜』の続編
1:R.E.ハワード「妖虫の谷」収録
2:ジャコビ「水槽」収録
『怪談之怪之怪談』
 
編:怪談之怪
メディアファクトリー 1969
 翻訳小説集
・京極夏彦・木原浩勝・中山市郎・東雅夫の4人による
 怪談座談会
・佐野史郎を招き「インスマス〜」で盛り上がる
『怪物の辞典』
 
著:ジェフ・ロヴィン
 訳:鶴田文
青土社 1999
 辞典
・古今東西のモンスターの大辞典
・「クトゥルー」「潜み棲む恐怖」の事項
『怪物の友 モンスター博物館』
 
著:荒俣宏
集英社   ・HPLへ言及あり
「架空の町」
 『書物の王国』シリーズ
国書刊行会  文学集 →『書物の王国』
『科学小説 神髄
 アメリカSFの源流』

 
野田昌宏
東京創元社 1995.8.25 ・アメリカSFに関する文学史、HPLにも言及あり
『影が行く』
 
著:P.K.ディック他
 訳:中村融
創元社
 創元SF文庫
2000.8.
 翻訳小説集
・ホラーSFの秀作を集めた日本初?のアンソロ
・『遊星からの物体X』原作『影が行く』を始め
 一味違う海外ホラーを集めており面白い
・「ホラーSF私論」にてHPLへ若干言及アリ
『風の歌を聞け』
 
村上春樹
講談社
 講談社文庫
1982
 小説
・HPLとR.E.ハワードがモデルの架空のWT作家
 ハートフィールドを通じて両者への哀惜を綴る
『学研エソテリカ事典シリーズ5
 世界の神々の事典』
学研   →『世界の神々の事典』
『ガープス・ルナル完全版』   TRPG
ルールブック
・よくある住人の名称例
 「ナイアル・アト・ローテップ」
『カムナビ』
 
梅原克文
    ・ウィルソン「ロイガーの帰還」と同じ宇宙人観で
 描かれている
『完訳世界文学にみる
 架空地名大事典』

 
編:アルベルト・マングェル&
   ジアンニ・グアダルーピ
 監訳:高橋康也
講談社 2002.12.12
 大事典
・古今東西の架空地名を集めた広辞苑級の大事典
・インガノックなど幻夢境を中心に神話地名が多数
 何故かインスマウス等の「現実世界」のものは無い…
『玩具修理者』
 
小林泰三
角川書店
 角川ホラー文庫
1999
 小説
・第二回日本ホラー小説大賞作品
・クト神格名が随所に引用
・井上雅彦氏の解説も見事
『キーパーコンパニオン』 エンターブレイン 2006
 TRPGソースブック
・TRPG『CoC』のソースブック
 ケイオシウム社「the keeper's companion」と
 「the keeper's companion2」を併せて翻訳したもの
・d20版未対応ながら史料価値は高い
 (ただしTRPG準拠なので即HPL設定とは言えないが)
『奇憶』
 
小林泰三
祥伝社
 祥伝社文庫
2000.12.
 文庫小説
・「長すぎない短すぎない中編小説」シリーズ
・「這い寄る混沌」など随所に言及が見られる
『機動戦士ガンダム外伝
 コロニーの落ちた地で…』(上)

 
三林譲二
角川書店
 角川スニーカー文庫
1999.
 文庫小説
・DCの同名ゲームのノベル版
・劇中に「マサチューセッツ州インスマウスから来た
 『ディープ・ピープル』号」という貨物船が登場
『ギャラクシートリッパー美葉』
 
山本弘
    ・クトゥルフカルタギャグ10連発なるものが
『恐怖通信U』
 
著:S.D.キャンプ
河出文庫 1987 ・『屋上の邪神』(R.E.ハワード)収録
『恐怖の黄金時代
 英国怪奇小説の巨匠たち』

 
著:南條竹則
集英社新書 2000.7.22 ・「文学における超自然の恐怖」を下敷きに英国作家を
紹介するガイドブック、無論引用も多数
『恐怖の臨界
 ホラーの政治学』

 
著:マーク・ジャンコヴィック
青弓社 1007.10. ・ホラー小説を通じて恐怖と快楽・欲望と抑圧の理論的
 臨界点を探る・・・というもの
・黄金時代の米国におけるホラー興隆についてWTを挙げ
 一言だけHPLの名が語られるが本筋には言及なし
『グイン・サーガ外伝
 七人の魔道師』

 
栗本薫
ハヤカワ文庫 小説 ・魔女タミヤがツァトゥグァを崇拝しているとの記述
『グイン・サーガ外伝
 夢魔の四つの扉』

 
栗本薫
ハヤカワ文庫 小説 ・異界の神「ク・スルフ」が登場
『クトゥルー』
(ハードカバー版)
 1:闇の黙示録
 2:永劫の探求
 3:暗黒の儀式
 4:邪神の復活
 5:異次元の影

 
原作:HPL 他
 訳:大瀧啓裕
青心社
 (ハードカバー)
1:1980
 翻訳小説集
・クトゥルフ神話の海外作家アンソロジー
・下記『クトゥルー(文庫版)』に再録
『クトゥルー』(文庫版)
 1〜12

 
原作:HPL 他
 訳:大瀧啓裕
青心社
 (文庫版)
1・2:1988
3〜7:1989
8:1990
9:1993
10:1997
11:1998
12:2002
 翻訳小説集
・上記ハードカバー版の文庫再録&新訳
・多彩な作家の作品を収録
 クトゥルフ神話の翻訳における最大手
・『真ク』等よりも比較的入手が容易と言える
『クトゥルー・オペラ』
 1:邪神惑星1997
 2:地底の黒い神
 3:双子神の逆襲
 4:暗黒球の魔神

 
風見潤
朝日ソノラマ
 ソノラマ文庫
1・2:1980
3:1981
4:1982
 SF小説
・「ダーレス派」の集大成ともいうべき
 本格的邦文クトゥルフ・サイキックSFアクション
・神話作品から多く引用
・いわゆる「クトゥルー神話」に分類されるが
 所々面白い引用があるので読んで損はない
・全4巻
『クトゥルー怪異録』
 
菊地秀行 他
学研ホラーノベルズ
 クトゥルー神話
 セレクション
1994
 小説集
・邦文作家によるクトゥルフ神話アンソロ
・ドラマ『インスマウスを覆う影』小説版他
・あの佐野史郎も執筆!
『クトゥルー怪異録』
 
菊地秀行 他
学研M文庫 2000
 小説集
・上記同名作品の文庫再販版
『クトゥルー倶楽部
 別冊幻想文学2』

 
監修:鈴木一也
幻想文学出版局 1987
 特集本
・朝松健・倉坂鬼一郎などのオリジナル作品と
 神話入門、全HPL作品の解説などを収録
・後年刊行される
『ラヴクラフト・シンドローム』
 表紙絵が全く同一な為に混乱しがちかも?
・史料価値は極めて高い
『クトゥルー神話辞典』
 
東雅夫
学研ホラーノベルズ
 クトゥルー神話
 セレクション
1995
 資料集
・当時の神話関連の大部分を収録した辞典
・作品年代表、作家別リスト、用語集など
・資料価値は極めて高い
『クトゥルー神話辞典』
 
東雅夫
学研M文庫 2001
 資料集
・上記同名作品の文庫再販版
・復刻に加え近年の作家・作品等も補完!
・資料価値は極めて高く入手も容易でお勧め
『クトゥルフ神話ガイドブック』
 
朱鷺田祐介
新紀元社 2004
 資料本
・最新のクトゥルフ神話ガイドブック
・初心者向けの解説、日本の展開が主
・いきなりデモベの解説からというのが・・・ ('A`)
・入手しやすく、何より最新の特集本なのでオススメ
『クトゥルフ神話図説』
 
著:サンディ・ピーターセン
 訳:中山てい子
ホビージャパン 1994
 図版資料
『Field Guide To Cthulhu Monsters』
 (1988、Chaosium社)
『Creatures of the Dreamlands』
 (1989、Chaosium社)

・上記2冊を一冊にまとめて翻訳したもの
 T・RPGに即した解説、関連図書一覧等
・資料価値は高い
『クトゥルフと帝国』
 
著:坂本雅之、坂本真紅郎
   内山靖次郎
エンターブレイン 2005.12
 TRPGソースブック
・1920〜30の日本を舞台にしたCoCソースブック
・当時の風俗情勢が揃っており史料価値は高い
『クトゥルフ・ハンドブック』
 
編:山本弘
ホビージャパン 初版:1988
改訂:1993
 資料本
・TRPG「クトゥルフの呼び声」の入門書
・基本的にTRPG用の年代資料や神話解説だが
 単純に見ても資料価値は高い
・改訂版では一部カラー写真資料が変更 
『黒い仏』
 
殊能将之
講談社
 講談社ノベルズ
2001.01.
 ミステリ小説
・近年の異才新人作家が放つミステリ二弾
・随所でクトゥルフ的文言をそれっぽい経文風に
 アレンジして引用しているのが心憎い
・タイトルにもある「顔の無い黒い仏像」とは
 ニャルさまの事らしい
・最後にとんでもない反則なネタが…
『黒い仏』(文庫版)
 
殊能将之
講談社文庫 2004.01.
 ミステリ小説
・上記同名小説の文庫版
『クライヴ・バーカーのホラー大全』
 
クライヴ・バーカー
 &スティーヴン・ジョーンズ
東洋書林 2001.
 翻訳
・ホラー文学のコラム本
『クロちゃんのRPG千夜一夜』
 2・3巻

 
著:黒田幸弘
富士見書房
 富士見ドラゴンブック
資料本 ・TRPG用のエッセイ集
・2・3巻にてTRPG『クトゥルフの呼び声』の
 紹介アリ
『黒の碑』
 
原作:R.E.ハワード
東京創元社
 創元推理文庫
1991
 翻訳小説
・「トゥーガン・ボブ」ことハワードのホラーアンソロ
・「黒の碑」「屋上の怪物」他収録
『黒の断章』
 
著:花園乱
パラダイム
 パラダイムノベルズ
1997.3.
 アダルト小説
・同名パソゲーの小説版
・原作ゲーム通りアメリカ編が特に
 クトゥルフ神話的な作品になっている
・「黒い美青年神父」マイケル、
 「司書」シンディ・ド・ラ・ポーア等
『賢者の石』
 
原作:C.ウィルソン
東京創元社
 創元推理文庫
1971
 翻訳小説
・ウィルソンの科学長編神話
・ガタノトゥアとロイガーどもの関係は後の
 『ウルトラマンティガ』に影響が見られる
『幻獣大全1 モンスター』 新紀元社 2004.
 事典
・新紀元社お得意の幻想事典もの
 第十二章「節足動物」に「アトラク=ナクア」
 第十三章「人造種」に「イルーニュの巨人」
 第十四章「言語怪獣」に「トーヴ」「アブホース」
『幻想文学1500 ブックガイド
 不思議な世界への水再案内人
 決定版!』

 
編:幻想文学編集部
   石堂藍、東雅夫
国書刊行会   ・世界の幻想小説を国・魔法・オカルトなどの
 項目ごとにまとめて紹介
・クトゥルー神話・HPL作品も多数収録
『幻想小説大全』 北宋社 2002 ・『水槽』(C.ジャコビ)収録
『幻想世界の住人達U』 新紀元社   ・ウェンディゴ、ダゴンの項に神話関係の紹介
『幻想動物事典』 新紀元社   ・「ダゴン」「ショゴス」を収録
 HPLにも言及あり
『幻想と怪奇 〜英米怪談集〜』
 2巻
早川書房
ハヤカワミステリ
1956
 文学雑誌
・HPL『ダンウィッチの怪』を収録
・これが本邦初のクトゥルフ神話翻訳!
『幻想と怪奇』
 創刊号
 二号
 三号
 四号
  4号:1973
 文学雑誌
・創刊号:「妖犬」
・二号:「我が怪奇小説を語る」
・三号「銀の鍵の門を越えて」
・四号:HPL『魔犬』収録
・上記「幻想と怪奇」とは別物のようです
『幻想と怪奇〜ポオ蒐集家』 早川書房
ハヤカワ文庫NV
2005.02.25
 文庫小説
・カール・ジャコビ「水槽」、ブロック「ポオ蒐集家」を収録
『幻想の美学』
 
ルイ・ヴァックス
白水社 1961
 文学/美術誌
・幻想文学・美術の入門書
・フランスにおけるHPLを紹介している
『幻想文学』
 6:ラヴクラフト症候群

 
編:東雅夫
幻想文学出版局 1984
 雑誌
・邦文HPL特集雑誌では随一の出来!
・栗本薫・荒俣宏らへのインタビューあり
・作家別作品リスト・丁寧なHPL解説等
・84年は神話ブームの一つの頂点であり
 この年に定本や全集が刊行された
・平井呈一翻訳版『アウトサイダー』は必読
・総じて洒落た構成で資料価値も高い
『幻想文学』
 11:特集 幻想SF

 
編:東雅夫
幻想文学出版局 1985.6.
 雑誌
・巻末に近年の海外事情について触れている
 
『ラヴクラフト研究最前線』
・また「定本ラヴクラフト全集」刊行記念として
 
増田秀光・甕由己夫・倉坂鬼一朗の座談会
 『ラヴクラフティアンの明日はどっちだ!?』
収録
『幻想文学』
 25:ファンタスティック・
    マガジン

 
編:東雅夫
幻想文学出版局 1989
 雑誌
・雑誌『幻想と怪奇』編集の裏話
・クトゥルフ神話翻訳の苦労などが語られる
・『幻想と怪奇 第一巻第三号』抜粋収録
『幻想文学』
 45:アメリカ幻想分文学必携

 
瀬名秀明
アトリエOCTA
 幻想文学企画室
1995.9.
 雑誌
・近年の小説家たちによる米国作品の紹介
・風間賢二・ひかわ玲子等多くの作家達が
 こぞってHPLを評価しているのは興味深い
・作品紹介にもHPL作品が多い
『黒衣伝説』
 
朝松健
早川書房 小説 ・朝松のお約束でネタが散在
『国書刊行会
 図書目録2000』
国書刊行会 2000.
 図書目録
・日本ラヴクラフティアンの心強い味方である
 国書刊行会の配布している図書目録
・2000年4月までの全出版物が載っている
・『ラヴクラフト全集』などの情報あり
『このホラーが恐い!
 99年度版』
ぶんか社 1998.12.
 紹介誌
・ホラー中心にSF・ミステリなどの作品紹介
・『グール』『エコエコV』などの紹介あり
『このミステリーがすごい!
 2005年のミステリー&エンター
 テインメントベスト10』
宝島社 2005
 紹介誌
・老舗ミステリーガイドブック
・日暮雅通氏が「ラヴクラフト全集7巻」を挙げている
『崑崙の女王』
 
朝松健
角川ホラー   ・「クン・ヤン」がHPLらしい・・・

 

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