「カーウィン宛の書簡」 著:差出人不明
『C・D・ウォードの怪奇な事件』:1927〜28
・1770年末以降、検閲されたジョゼフ・カーウィン宛の書簡で特に問題があるとされたもの。二通存在する。
一通はフィラデルフィアから発送された無記名のもので、カーウィンが実際に死者蘇生を行っていたことを暗示しており
もう一通は旧エチオピア王国が公用語にしていたアムハラ語のアルファベットで書かれている。
「カーウィンの帳簿と送り状」
『C・D・ウォードの怪奇な事件』:1927〜28
・シェプリー図書館に収蔵されていたジョゼフ・カーウィンの帳簿等。黒人奴隷の輸出入数に大きな隔たりがある。
「科学の驚異」 著:モリスター
『魔宴』:1923
・キングスポートのある家に収蔵されていた古書の一冊。奔放な書物。
「化学宝典」 著:ロジャー・ベーコン *実在
『C・D・ウォードの怪奇な事件』:1927〜28
・1745年、プロヴィデンス・ポートゥックスト街道沿いの農場にあるジョゼフ・カーウィン宅の書斎に
収蔵されていた魔道書の一冊
「ガゼット」(新聞)
『宇宙からの色彩』:1927
・ガードナー農場の植物の以上進化や怪異について記事を掲載。
『C・D・ウォードの怪奇な事件』:1927〜28
・毎週水曜発行の"戦闘的な"新聞で、ジョゼフ・カーウィンも後援していた。
1763年3月7日、ジョゼフ・カーウィンとイライザ・ティリンギャーストの結婚式の記事あり。
「門口に潜むもの」(実在)
・1939年、アーカムハウス刊行のHPL小説。未刊
「革装針の本(無題)」
『闇をさまようもの』:1935
・題名不明。1935年にブレイクがフィデラル・ヒルの放棄されたO∵S∵W∵教会へ侵入した際、引き出しから発見した暗号本。
輝くトラペゾヘドロンに関する記述があった。
「黄衣の王」 → 「キング・イン・イエロー」参照
「記号概論」 著:ド・ヴィジュネール
『ダニッチの怪』:1928
・1928年、ウィルバー・ウェイトリィの手記を解読するためヘンリー・アーミティッジ博士が利用した暗号解読書。
「ギャレット・P・サーヴィス教授の記事」
『眠りの壁の彼方』:1919
・天文学の権威サーヴィス教授がペルセイ新星について記述したもの。
1901年2月22日にエディンバラのアンダースン博士がアルゴールから程遠くない処に新星を発見したという。
「金枝篇」 著:J・G・フレイザー *実在
(概要)
実在する書物で、呪術や宗教に関する人類学の宝典。英国の人類学者フレイザーによる。
日本でも数種の翻訳版が刊行され、入手も比較的容易。
まっとうな研究書だが、オカルト・ホラー世界では度々引用・言及される定番アイテム。
『クトゥルフの呼び声』:1926
・エインジェル教授の草稿にコメントがある
「キング・イン・イエロー」
(概要)
ロバート・ウィリアム・チェンバースの創造による、フランス語の戯曲。架空の作品で、戯曲自体は実在しない。
毒々しい黄色の表紙が特徴で、英語版も存在する。「黄衣の王」とも訳される。
その第二章を読んだものには恐るべき災厄が訪れるという。
HPLでいうところのネクロノミコンに相当する魔道書で、同書を中心にした一連の小説郡が存在する。
まさに「リング」の祖先というべき作品。
『ネクロノミコンの歴史』:1927
・噂によればチェンバースはネクロノミコンを基に同書を創造したという。
「クトゥルフ教のこと」 著:ジョージ・ガムメル・エインジェル
『クトゥルフの呼び声』:1926
・ブラウン大学教授ジョージ・ガムメル・エインジェルの直筆草稿
聞きなれぬ名辞の誤読を避けるためにきちんとした活字体で表紙に記載がある
第一部『1925年ーロング・アイランド州プロヴィデンス、トマス街七番地居住、H・A・ウィルコックスの夢と
その夢による作品』
第二部『1907年ーアメリカ考古学会の会合における、ルイジアナ州ニューオリンズ、ピエンヴィル街一二一番地居住、
ジョン・R・ルグラース警部の話。並びに、上記の話についての註釈とウェップ教授の説明』
*第二部においてグリーンランド西岸の海岸に近い部族が<トルナスク>と呼ばれる大悪魔を崇拝しているが
その祈りの呪文が「フングルイ〜」であるとの言及
「黒の書」 → 「無名祭祀記」の異称
『魔女の家の夢』:1932
・ミスカトニック大学の学生ウォルター・ギルマンが閲覧した奇書の一冊。
「刑罰の書」
『C・D・ウォードの怪奇な事件』:1927〜28
・『以前はセーレム、現在はプロヴィデンスの住人ジョゼフ・カーウィンの日誌および覚書』にて、招魂の儀式に関して言及されている
「賢者の石(デ・ラビデ・フィロゾフィコ)」 著:トリテミウス
『C・D・ウォードの怪奇な事件』:1927〜28
・1745年、プロヴィデンス・ポートゥックスト街道沿いの農場にあるジョゼフ・カーウィン宅の書斎に
収蔵されていた魔道書の一冊
「コンゴ王国」 *実在
(概要)
実在する地理誌。HPLが引用した挿絵付のラテン語版もまた実在する。
『家の中の絵』:1920
・1896年、ミスカトニック谷からアーカムへ向かう道中の森にあった一軒家に収蔵されていた古書の一冊。
所有者の老人曰く『68年にエベネザー・ホールト大尉から手に入れたのですじゃ、あん人も戦死してしまいましたな』
1598年、フランクフルトで出版。金箔押しの皮で装釘された地理誌。
コンゴの地誌について水夫ロペックスの記録を元に、ピガフェッタがラテン語で記し、ド・ブロイ兄弟の風変わりな挿絵が付された。